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長野県人のためのおススメ長野本ブックレビュー①

「諏訪の神さまが気になるの」

  著・北沢房子

 

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 今回はこちらの本を紹介します。

 

著者の北沢房子さんは上田市出身、長野市在住の文筆家。出版社に勤務し退職後、信州に関する本をはじめ多数の本を出版されている方です。

 

まず、読後の感想は「とにかくおもしろい!」です。

諏訪大社の歴史を掘り下げていく本なのですが、著者自身が様々な古文書に直接あたって考察し、そこで生まれた疑問を専門家にぶつけ、真相に迫っていきます。

 

 

 

ここがよかった!

・とにかく読みやすい。

古文書の引用は、筆者の言葉で要約したものだけを載せており、難しい言葉がでてこないのですらすら読めます。親切で原文を載せてくれる本はよくありますが、目に入るだけで疲れてしまうのは私だけではないはず。

 

・妄想の世界が少ない。

昔の話はどうしても想像が膨らみ、自分の中でこうに違いないと思うとそのことに価値を置き披歴したくなりますが、あくまで古文書からわかる範囲での解釈を提供してくれます。時に道から外れそうになると専門家の意見を仰ぎ修正していくスタイルもいい。極力客観的な知識が学べるので諏訪信仰の入門書に最適。

 

・テーマが好奇心をくすぐる。

この本は4つのテーマを柱にしています。「タケミナカタノミコト」「大祝(おおほうり)」「神長官(じんちょうかん)」「ミシャクジ」の4つです。

簡単に説明すると、ミシャクジ様は諏訪大社の御祭神・タケミナカタノミコトが来る前からの諏訪の土着の神様。それに仕えていたのが神長官の守矢氏。大祝とはタケミナカタノミコトを人間の体にうつした現人神(あらひとがみ)のことです。神長官の守矢氏一族はタケミナカタが諏訪を制圧してから明治まで、代々諏訪信仰の神事を統括する神職を担っていたこともよく知られています。

少しでも諏訪信仰のことに興味を持った人なら思わず「そこそこ!」っと思ってしまうテーマです。なんとなく知っている人は多いかもしれませんが、きちんと整理された情報としては理解しているという人は少ないと思います。この本は文献をもとに整理してくれているので霧が晴れていくように知識がクリアになっていきます。

 

 ・へー、そうなんだの宝庫

トリビア的な情報も詰まっています。例えば、「上社と下社、下社が本家で上社が分家だった。」「上社と下社で殺し合いしている。」「大祝が境内で虐殺している。」「ミシャクジは1体だけじゃなくたくさんいる。」など、特に衝撃を受けたのは「諏訪大明神=タケミナカタノミコトではない!」というところです。詳しくは読んでみてのお楽しみ。他にも人に言いたくなる知らなかった情報がたくさん詰まっていました。

 

 

 

結論

長野県人は必ず読むべき。他県の人は興味のある人だけ読むべき。(そりゃそうだ。)長野県の高校の教科書にしてもいい(たぶん)。おもしろくて諏訪信仰の入門書として最適でした。地元(諏訪)の本屋のランキングの棚でも何か月かずっと1位だったので、こういうことに興味ある人多いんだと嬉しくなりました。

 

 ちなみにこちらが諏訪大社本宮。

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こちらは大祝にタケミナカタノミコトを降ろすために使われたという「硯石(すずりいし)」

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最後までご覧いただきありがとうございました!