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茅の輪(ちのわ)くぐりの由来とは?

 6月後半になると下の写真のような「茅の輪(ちのわ)」をよく見かけます。参拝作法は神社によっては案内掲示があるので知っている方も多いと思いますが、由来まではなかなか知る機会がないと思います。よかったらご覧ください。

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2019年6月 日枝神社(東京都千代田区永田町)

 

 

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2018年1月 市谷亀岡八幡宮 (東京都新宿区市谷)

 

 

 

茅の輪(ちのわ)くぐりとは?

「茅の輪くぐり」とは茅(かや)などの植物で作った「茅の輪」をくぐることによって、心身を祓い清め、厄除け、無病息災などを祈願する儀式です。

神社では6月と12月の末日に世間万民の罪穢れを清めるため祓(おおはらえ)」の神事を行います。6月の大祓は「夏越の祓(なごしのはらえ)」とも呼ばれ、その前後に境内に「茅の輪」が設置されています。また神社によっては12月の大祓の時にも設置するところがあるようで、上の写真の亀岡八幡宮も1月に撮影したものです。

 

 

茅の輪の由来とは?

この「茅の輪」は祇園祭りで有名な八坂神社(京都)の御祭神・牛頭天王(ごずてんのう)に由来があるようです。牛頭天王は釈迦が説法を行ったといわれる祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の守護神ですが、日本ではスサノオノミコトと同一神とされています。

 

牛頭天王には次のような説話があります。

「南方の国に嫁を貰いに旅をしていた武塔神(むとうしん/牛頭天王のこと)が、一晩泊る宿を探していました。村に近づくと武塔神は旅人の姿に化身し、裕福そうな巨丹(こたん)の家を見つけ宿をお願いします。しかし、無碍に断られてしまい、仕方なく粗末な家でしたが巨丹の兄・蘇民将来(そみんしょうらい)の家の戸口を叩いて、泊めてもらえないか尋ねました。すると、蘇民将来は快く泊めてくれ、貧しいながらも粟飯で精一杯もてなしてくれたのです。

数年後、嫁を娶り子をなした武塔神が再び蘇民将来の前に現れ、自分が神であることを明かします。そして、かつて一晩泊めてくれたお礼に「茅(ちがや)で作った輪を身に着け、蘇民将来の子孫であると唱えれば無病息災が約束されるだろう。」と除難の法を授けて立ち去っていきました。言われた通りにやってみるとそれ以来、蘇民将来とその子孫達は村中が飢饉や疫病で苦しんでいるときも、自分たちは被害がなかったり病気にかからなかったりといつでも災厄を免れることができたと伝えられています。」

 

 似たような説話は全国各地にあるようですが、話の流れはだいたい同じです。この「茅で作った輪」が茅の輪の由来で、はじめは小さい物をつけたり、あるいはフラフープのようにひとりずつくぐらせたりする風習だったそうですが、江戸時代には現在のように歩いてくぐるようなものが文献に見られるようになったそうです。この無病息災の儀式が大祓の神事と融合し、現在のスタイルになっています。

 

この茅の輪の由来となった説話に出てくる「蘇民将来」、ちなみに岩手の裸祭りで有名な「蘇民祭」の由来にもなっていますし、伊勢周辺などでは玄関のしめ縄に蘇民将来という木札をつけて飾るところがあるのですが、それは「蘇民将来の子孫なので厄災を近づけないでください」と祈願する風習なのだそうです。

蘇民将来は全国各地で無病息災のシンボルとして親しまれています。

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Wikipediaより転載
Wikiwikiyarou - 投稿者自身による作品

, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 

 

茅の輪のくぐり方

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くぐり方の図を作成する技術がないので、亀岡八幡宮の写真を無理やり引き伸ばしました(笑)この写真のように∞の形に茅の輪をくぐります。左右左と計4回くぐるのが一般的ですが、神社により回数や順番が違ったり、そもそも回り込めないよう両脇がふさがれていて、ただくぐればいいだけのところもあります。写真のように案内があればいいですが、何もなくて両脇が回り込めるようなら一般的な作法でいいと思います。それと、本来は茅の輪をまたぐ前、その度ごとに一礼をするようなのですが、人がいると大渋滞してしまうので私は最初だけにしています。

 

 

以上、「茅の輪くぐり」の由来などについてのレポートでした。知ってからくぐるとまた気分が違ってくるのではないでしょうか。上半期の穢れを落とし、新たな自分で残り半年健やかに過ごしましょう!

 

最後までご覧いただきありがとうございました!