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イザナギとイザナミの仲を取り持った縁結びの神様。白山神社 (東京都文京区)

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六月の中旬に境内がアジサイの花でいっぱいになるあじさい祭りで有名な白山神社(はくさんじんじゃ)。こじんまりして落ち着いた印象の神社ですが、東京十社に選ばれたことからもわかるように、歴史の古い東京屈指のパワースポットです。

 

 

 

 

御祭神とご利益

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御祭神

菊理姫(くくりひめ) 結びの神様

・伊弉諾命(いざなぎのみこと) 日本の国土と地上の営みを生み出した男神。

・伊弉冉命(いざなみのみこと) 日本の国土と地上の営みを生み出した女神。

 

948年に石川県の白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)から勧請してきた神様です。5代将軍・徳川綱吉以降、徳川将軍家にも信奉されていたと伝えられています。

 

イザナギ・イザナミは有名ですが、菊理媛(くくりひめ)とは一体どんな神様なのでしょうか。

 

 

菊理姫は結びの神様

全国に3000社余りある白山神社のご祭神・菊理姫ですが、実は神話の中では一度しか出てきません。

 

こんな場面があります。イザナギイザナミの夫婦神は地上の営みをつかさどる八百万の神様を産み出していました。ところが火の神を生み出した際にイザナミは大火傷を負い、それが原因で亡くなってしまいます。嘆き悲しんだイザナギは怒りで火の神を剣で切り裂き、イザナミに会いに黄泉の国(死後の国)に向かいます。ところがイザナミの変わり果てた醜い姿を見たイザナギは驚き逃げ出してしまうのです。イザナミの心はひどく傷つき、怒ってイザナギを黄泉の世界に引きずり込もうと追いかけます。様々な手段で捕まえようと試みますが、イザナギは何とか逃げ切り、黄泉の国の入り口を巨大な石で封じてしまいました。イザナミは中から恨み言を述べ言い争いになりますが、最後はイザナギ離縁の契りを言い渡されます。その時、菊理姫イザナギに何かを言いました。それを聞いたイザナギは褒め、そしてその場を立ち去りました。

 

 

どういうこと?と思いますが、なぜ菊理姫がそこにいたのかも、何を言ったのかも書いていないのです。ただ、流れからするとおそらくイザナミの心のアフターケアを引き受けたのではないでしょうか。一応、この夫婦の仲を取り持ったということで、神名のククリヒメククリ括る(くくる/結ぶ)からきているとされ、今では結びの神様としてあがめられています。境内の看板にはご神徳「伊弉諾(いざなぎ)命・伊弉冉(いざなみ)命様(修理固成の神)に依り、縁結び・商談成立(サラリーマン諸氏の信仰を多く集めております)商売繁盛・受験・家内安全その他広義にわたる仲介がなされます」とありました。

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「2人ともがっつり別れてるじゃん」というツッコミは入れないでください。神様は自分ができなかったことをご神徳にすることもあります。例えば、イザナミの死因になった火の神カグツチ安産の神ともされていますし、喧嘩に負け諏訪に押し込められたタケミナカタ武神として祀られています。タケミナカタは武田信玄や、古くは三韓征伐(朝鮮半島を征服したという神話)で知られる神功皇后の信仰が篤かったことでも有名です。

 

 

ホツマツタエで伝わる菊理姫

偽書とされていますが、近年再注目されている「ホツマツタエ」では、この菊理姫はイザナギの妹とされています。アマテル(アマテラスオオミカミ/ホツマツタエでは男神)の叔母にあたり、アマテルが生まれて最初に発した言葉を聞き切ったことから「聞く切り姫」→「きくりひめ」になったとか。聞き切るって何なんだろう。アマテルの活舌悪かったんですかね。もしくは話が長かったとか。ただ、菊理姫がイザナギの妹だとしたら兄夫婦の喧嘩の間を取り持ったという話が何だかリアルな話に聞こえてきます(笑)

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 白山神社に行く前に歯医者に行こう

 

 白山神社は虫歯の痛みを和らげるご神徳もあるとされています。何ソレ?と思うかもしれませんが今でこそ虫歯になれば歯医者に行けばいいですが、昔は治療法もなく江戸時代頃まではとにかく抜くしか方法がありませんでした。虫歯は万病の元と言われているように放っておけば深刻な事態に陥ることもあります。何とかしなければいけませんが、麻酔もない時代ですから、ぐらついてもいない歯を抜くのは相当の痛みだったと思います。虫歯は当時の人たちの大きな悩みのひとつでした。

そういった中、白山(石川県にある日本有数の霊山)の修験者の一人が「歯痛止めの業」という荒行を成し遂げ虫歯の痛みを和らげたとされ、それにあやかろうと多くの人々から篤い信仰を集めたそうです。

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江戸時代中期には女帝・後桜町天皇が歯痛で苦しんでいた時、白山神社から持ち帰った神箸と神塩を虫歯につけたところ、たちまち歯痛が治ったという逸話があったり、他にも全国に白山神社の箸を使って歯痛が和らいだという故事が多く残っています。そういった言い伝えから、この文京区の白山神社でも昭和初期まではお守りにつま楊枝(昔の歯ブラシ)を添えたものを参拝者に配っていたそうです。

 

現代では虫歯は神様に拝む前に歯医者に行った方がいいですが、今でも歯科医療関係の方や、歯科衛生にかかわる商品を扱う業者の方、歯科関係の資格の合格祈願をされる方など様々な方が白山神社を訪れているそうです。

 (参考:新潟総鎮守 白山神社ホームページ)

 

ここでは紹介しませんが、境内には他にもいろいろ末社もあるので、実際に訪れた際はそちらもしっかり参拝してみてください。

 

参拝の際、私の願いは一つ。「どこに引っ越しても、何回も通わされず、あまりお金をかけずに虫歯を治してくれる腕のいい歯医者さんに出会えますように。」(今のところ結構、出会ってます。)

 

 

アクセス

白山駅から徒歩三分ほどの駅近です。

 

 

 

長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!皆さんも夫婦喧嘩の際や、なかなか治らない歯のアクシデントを抱えた際はぜひ参拝してみてください!