なんとなく毎年食べてる年越しそば。
誰もがその起源を一度は調べたことがあるかもしれません。しかし、諸説が多すぎてどれが本当なのかわかりません。例えば、そばが切れやすく扱いにくいことから「今年の悪い縁を切って新たな年を迎えるため」とか、逆にその細長さから「長く健康で生きられるように縁起を担いで」など、その数はちょっと見ただけでも10くらいはありました。要するに年越しそばの起源はわかりませんというのが答えだと思います。
だがしかし!曲がりなりにも神社好きをうたっているわたくしですから、神社好きにおすすめの諸説のひとつを紹介します。
それは「年越しそばを食べるのは蕎麦の浄化作用を利用し、体の中を清浄にして新年を迎えるため」で、添えられる薬味の葱(ねぎ)は神職のひとつの禰宜(ねぎ)に通じるとされている説です。つまり、年越しそばは一年の厄を落とす、お清めの儀式なのです。
1697年に刊行された「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」という書物の中にも蕎麦は、「気分をおだやかにし、腸をくつろげ、よく腸胃ののこりかす・つかえをこなす」と紹介されており、蕎麦の浄化作用はすでに江戸時代には十分認識されていたことがわかります。
もちろん、この蕎麦の浄化作用は現代の栄養学でも裏付けられています。まず、蕎麦は食物繊維が豊富なため便通をよくします。また、蕎麦に含まれるビタミンB群の仲間のコリンは、肝臓の働きを助け、飲酒によって肝臓に脂肪がたまるのを防いでくれます。年末の飲み会で疲れた肝臓をアルコールの毒から守ってくれるんですね。そう考えると、飲みのしめにそばを食べたくなるのは非常に合理的な理由があると言えます。ラーメンだと逆効果になっちゃうんで注意です。好きだけど・・・。
さらには、栄養学ではこのような体の浄化作用だけでなく心の浄化作用も証明されています。それは蕎麦に多く含まれるビタミンB1の作用で、疲労回復を促し精神的なイライラを解消してくれる効果があるとされています。また薬味の葱の中にはそのビタミンB1の吸収を助けるアリル化合物が含まれるので、薬味も合わせて食べればより一層効果が期待できるのです!禰宜(ねぎ)はここで活躍するのです!
ちょっと違うかもしれませんが、イライラの解消とは心の浄化と捉えてもいいのではないでしょうか。
他にもルチンは血管を強化したり、血圧を下げる効果があったり、ビタミンB2は皮膚や粘膜を整え、健康な状態に保ってくれる効果があったりと蕎麦には様々なうれしい栄養素が豊富に含まれています。
というわけで、今年の年越し蕎麦は年末の仕事や飲み会、大掃除で疲れた体をねぎらい、一年の体と心にたまった邪気を払い落すつもりでしっかり味わって食べてみてはいかがでしょうか。自分も例年は「笑ってはいけない」を見ながらどん兵衛をずるずるなので今年はちょっと頑張って生麺でも茹でてようかなと思ってます!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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