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大国主が大黒様と呼ばれる理由。

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これは神田明神の大黒様です。御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)の御姿とのことですが、漫画みたいでリアリティーがないと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・。大己貴命は別名、大国主命(おおくにぬしのみこと)で「古事記」や「日本書紀」に出てくる神様です。奥さんは何人もいたそうで180柱の子供の神様を残したと言われています。性格は温和で「因幡の白兎」の神話では兄たちの荷物を持たされて後ろからついていく姿が描かれたり、ウサギが兄たちに騙され苦しんでいるところをひとり助けてあげたりと、謙虚で穏やかな徳の高い神様だったことがわかります。その包容力が女性の神様に魅力的に映ったのかもしれません。「国譲り」の神話でも国を渡せと迫られても争うことはせず、息子たちがいいと言うなら渡しましょうと言って、最後には国を譲ってしまいます。無用な争いをしないのも大国主らしさが現れています。

 

大国主命も大己貴命も「古事記」や「日本書紀」に出てくる名前ですが、「大黒様」は一体どこから出てきたのでしょうか。

 

 

インドの神様大黒天

 飛鳥時代初期(500年代中頃)に日本に公式に仏教が伝えられたと言われています。すると徐々に権力者たちは仏教を国の統治に利用しようと考えるようになっていきます。仏教はその土地の神様と融合しながら布教されてきたという特性を持つので、同様に日本でも神道と結びつきながら発展していきます。このように仏教と神道が混ざり合い、神様は仏様が地上に現れた姿だとする考え方になっていきます。そういう考え方の中で大国主命と大黒天を同一視されていくのです。

 

大黒天とはマハーカーラというインドの神様です。ヒンドゥー教の最高神のシヴァ神の異名とされます。

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(マハーカーラ)

 

その神様がインド密教(仏教の宗派の一つ)に取り入れられて大黒天になります。最初は手が4本というシヴァ神と同じ姿だったんですが、時代が下るにつれ、他のヒンドゥー教の神様もくっついて、顔が3つになったり、手が増えて6本になったり、逆に減って2本になったりとその姿は様々だったようです。最終的にはヒンドゥー教の神様でありながら仏教をヒンドゥー教に勝利させる神様になっていったようで、上の写真でもガネーシャというヒンドゥー教の神様を踏んづけています。他にも元々シヴァ神だったにもかかわらずシヴァ神やシヴァ神の奥さんを踏みつけている姿なども主流になっていくそうです・・・。めちゃくちゃですね(笑)

 

密教はインドから中国にわたり、大黒天は戦の神様、財産の神様となります。それが平安時代に日本に入ってくるのですが、それではなぜ大黒天に大国主命が選ばれたのでしょうか。

 

 

ダジャレですか?

 

 調べてみると一番最初に出てくるのが、薄々感づいていらっしゃる方もいると思いますが「大国(おおくに)」を「だいこく(大黒)」とも読めるからだそうです・・・。まあ、日本人ダジャレ好きだからしょうがないですよね。ご神徳や役割の類似性からくっつけているのかと思ってました・・・。

中国での大黒様は戦の神様の面もあるので、怒りの形相で肩に袋を担いで打ち出の小槌を振り上げている姿なのですが、その袋を担ぐ姿が大国主命が「因幡の白兎」の神話で八十神たちの荷物を袋に入れて運ばされている姿と重なったとの説もあります。ちなみに大黒天の袋には七宝という仏教で貴重とされる宝物が入っています。

怒りの形相は神仏習合後、大国主の穏やかな性格に引っ張られ温和な表情に変わり、それと同時に戦の神様の面が弱まり、財産の神様の面が押し出されていき今の姿になります。

 

 

以上大黒様と大国主の命が一緒になっていく経緯を調べてみました。今回初めて、大黒様は仏教が取り入れたヒンドゥー教の神様だということを知りました。仏教って仏様だけだと思っていた私には大変勉強になりました。

神社を回るには仏教の勉強をしておくとより深みが出てきますね。

引き続き疑問を調査していきます!

最後までお読みいただきありがとうございました!